■ カップ麺50周年 by T
2021-09-24


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先日9月18日は、1971年にカップ麺が誕生して50周年記念日だった。

僕はカップ麺を滅多に食べない。記憶では5年ほど前の地域防災訓練行事の際、非常食としてカップ麺を頂いて食べたのが直近である。僕がカップ麺を食べない理由は明確、不健康だから。

しかし、今までの人生において最も美味しかった食事の記憶を一つをあげるとすれば、1978年8月某日に食べた日清カップヌードルを筆頭にあげる。

当時中学1年生の僕は、夏休みに家族で立山雄山に登った。視界がほとんど効かない雨風の日だった。大げさだが死ぬかと思った。なんとか登頂を果たし室堂まで下山してきた。室堂ターミナルの自動販売機で購入して食べた日清カップヌードルの暖さと美味しさが今でも忘れられない。

しかしながら、その日から病みつきになったのはカップヌードルではなかった。その日から僕は山に魅了された。翌年、中学2年生の夏休みには雲一つない快晴の中、家から一人で雄山に登頂してきた。

その後も山に魅了され続け、2001年には富士山よりも高い場所からエベレストを拝みに行った。そして今では街から引っ越して里山在住に至っている。現在は山の高さを追い求めるのではなく、山での営みを追い求めている。これからも山で暮らしていくだろう。

そんな山生活の起点を顧みるに、あのろくでもない不健康極まるカップヌードルに僕は感謝せずにはいられない。

写真 : 42年前の中学2年生の時に、一人で立山雄山に登った時、持参したフィルム一眼レフカメラ(YASHICAエレクトリック35)。重量は880gもあり、今から思えば登山には重たいカメラだ。今も現役である。
[by T]
[里山/Satoyama]

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