■ プライマリーバランス その2 by T
2021-11-25


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僕の住む里山のような中山間農地は、平野部の農地と比べ物にならないくらい手間労力のかかる農地です。

草刈りしなければならない農道や畦道の多さ、用水路脇の雑木伐採、ため池管理、獣害対策・・。僕は里山に引っ越す以前、平野部の兼業農家しか知らなかったので、現在住んでいる中山間地における里山農家の仕事量の多さにビックリしました。土日に農作業の無い日はほとんど見当たらないかのようです。里山農家は本当に働き者です。

ところで、2021/11/23のブログ(題名:プライマリーバランス)において、年間町内会費(万蔵)を、休日の町内作業日当によって黒字化する話を書きました。確かに非農家の場合、耕作地にかかる万蔵が無く請求金額が低いので黒字化は容易です。しかしです。それだったら何故、非農家の参加がほとんどいないのでしょうか?何故容易なのに実際しないのでしょうか?

現在、農作業の担い手、後継者不足が叫ばれています。僕が考えるに、将来の選択肢は2つです。一つ目は非効率的な耕地は自然、森に還すこと。それをネガティヴに耕作放棄地と呼ばず、ポジティブに自然循環地と呼ぶこと。二つ目は労働力のアウトソーシング(外部委託)を進めること。

話を戻しますが、中山間地の里山農業は、するべき仕事が多数あります。仕事というよりも環境保護活動です。そうなのです。農業とは環境保護活動なのです。そして、環境保護やアウトドア活動に興味のある人々は少なからず存在します。自然を求める人々は街中にも結構存在します。

求めている両者を、お互いにつなげるシステム、そんなシステム作りを考えようではありませんか!
[by T]
[ソロー/Thoreau]

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