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我が家には電気炊飯器が無い。当然保温ジャーも無い。ガスコンロにステンレス鍋で炊いたご飯は木製のおひつに移し替えられる。我が家の木製おひつは、使わないということで妻が実家から譲り受けてきたもの。
テフロン加工のジャーに入ったご飯の匂いと木製おひつご飯の匂いを比較したら、断然木の香りのするおひつご飯が良い。ジャーの匂いは上質のコシヒカリさえも興ざめにする。
木製おひつはご飯の調湿をしてくれる。中のご飯が過度にベト付かない。
木製おひつにはあたため機能が付いていない。昨晩炊いたご飯は次の日には当然冷めている。でも、冷や飯と頭は使いよう。先日知人から教えてもらった作り方でチャーハンを作る。まず卵をといで冷やご飯に絡ませる。鉄製中華鍋を強火で熱くし卵ご飯を炒める。木製おひつで既に余分な水分が抜け、更に卵でコーティングされたご飯粒は中華鍋に引っ付くことなく、パラッパラなチャーハンに仕上がる。最後に焦げ目を少々つけて出来上がり。
木製おひつは、ご飯を入れたり水で洗ったりすることによって、木が膨張してガッチリ形が整えられる。乾きすぎると部材がグラグラになり、しまいには留め具の輪っかがずり落ちる。
おひつと頭は使いよう。便利さに慣れ、使わなくなると痛んでくる。