■ 涅槃会 by T
2018-02-15


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2月15日は涅槃会、いわゆる釈迦入滅の日です。釈迦が亡くなったとは言わず入滅と表現し、入滅とは迷いや不安のない悟りの境地として涅槃(ニルバーナ)と表現されています。

涅槃の日であり迷妄を断ち切った悟りの日ですから、飽くなき欲望を喚起するような経済活動にそぐはないのでしょう。日本におけるキリスト教のクリスマスやハロウィーン、はたまたバレンタインデーのような経済活動とは一線を画しています。

ところでお金の話です。先日面白い文章を読みました。それはニセ金とは何か、という話です。

お金はそもそもニセ金であるというわけです。お金とは本来「金(ゴールド)」が本物のお金でした。私たちが俗に言うお金=お札は、金の代わりの約束手形だったものが、金に変えられる兌換紙幣から、金に変えることができない不換紙幣になって現在のお札として流通しています。さらに最近は、ATM決済や仮想マネーなど実態の消失した概念数字が本物のお金として流通しています。つまり本物とは形が全く異なっていても本質が一致すれば本物になり得るわけです。一方、ニセ金とは形だけを限りなく同じにしようとして作られるが故にニセ金となるわけです。

形だけを一方的に求め、本質をないがしろにすれば、どこまでいってもそれは偽物、リアルな形を作ろうとすればするほどそれは偽物臭くなるというわけです。

宗教や宗教行事は真理や愛といった精神であり実戦であるべきです。そんな宗教や宗教行事が本質を失い形だけを追い求めることの無いよう心からお祈りしたいと思います。
[by T]
[日常/Daily]

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