■ 家のつくりやうは、冬をむねとすべし!? …by M
2017-02-12


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「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる」
ご存知の通り、吉田兼好の「徒然草」の一節です。

が、朝起きてびっくり!20cmあまりの積雪が一晩でありました。雪かきを終え、久々に「冬」を旨として家を作ってよかったと思えました。

私たちが家を建てる時に考えたのは次のようなことでした。

1 屋根の雪下ろしが不要な家
世界的にも豪雪地帯である新潟県の上越・中越地方の山間地では、トタン屋根が主流です。10年ほど前までは毎冬、上越妙高高原池の平温泉にスキーに行っていましたが、途中見る民家はトタン屋根で真冬でも屋根に雪はありませんでした。

一方、私たちが住む地域は瓦屋根が主流で、数年に1回訪れる豪雪の時は雪下ろしが必要になります。また、雪の重みに耐えるため太い柱を用いる必要がありました。

そこで私たちは、ステンレスの屋根にし、雪下ろしもメンテナンスも不要の家としました。


2 屋根から落ちた雪が邪魔にならない家
富山の豪雪地帯で世界文化遺産になっている五箇山地方では、家の周囲に湧き水を流し、雪が積もらないようになっています。屋根から雪が落ちると雪の壁ができ、屋内が暗くなりますし、雪の圧で窓ガラスを割ることもあります。

そこで私たちは基礎の高い家をつくりました。実際、新潟県の上越・中越地方では1階部分はコンクリート基礎のようにし、玄関が2階にある家を見かけました。

出会った土地が道路よりも低かったことも功を奏しました。屋根から落ちる雪も、車庫前を除雪した雪も、道路から玄関へのアプローチの雪も庭に落とすだけ。基礎が高いために邪魔にならないのです。

道路よりも低いという条件の土地に、購入前は随分と悩みましたし、購入後も時々後悔するエピソードが生じたりしましたが、今はこの選択に後悔はありません。

今日は久しぶりに雪景色を楽しみながら過ごすことになりそうです。


なお、私たちの家づくりにご興味がある方は、こちらの記事はこちらもご覧いただけると嬉しいです。
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