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僕は漂流したロビンソン・クルーソーのように、一切何も買わない(買えない?)のだと言っているのではない。買うものと買わないものの判断を主体的に行ないたいと述べているのだ。将来を見つめた丁寧な物作りを行なっている生産者の商品を買うようにすれば、その生産者は経営・生産を維持することができ、消費者もアフターケアを受けやすくなり、その商品を大切に末永く使うことができるようになる。結果としてフェア・トレードな健全社会に一歩近づくのではなかろうか。
ただ消費欲望を刺激し、必要以上の機能を持った使い捨ての商品をどんどん買わせるような流れに消費者が翻弄されるならば、商品も使い捨て社会、ひょっとしたら人間そのものも古くなったら(古くなる前に)使い捨て社会、ということになっていくやも知れぬ。金の切れ目が縁の切れ目のように。
ここで先人の御言葉を。
「ものをつくる人にいいものをつくらせ、ものを使う人にいいものを選ばせ、この国を美の国にしよう。」 柳 宗悦
【写真説明】ナベックス・コンチネンタルカット・ラグとボカマ・フォーククラウン。